資産運用会社ビットウェイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏が、財務アドバイザーとの対話において、ビットコインよりもステーブルコインやトークン化資産への関心が明らかに高まっていると公表した。
これは単なる流行ではなく、機関投資家側の「注意の転換」を示す構造的なシグナルであり、暗号資産市場が実用的な金融ツールとして本格的に認知され始めた証左といえる。
背景には三つの要因がある。第一に高金利環境により米国債を裏付けとするステーブルコインが実質的な収益を生むようになったこと。第二に米国の「GENIUS法案」やEUのMiCA規制など監管枠組みの整備が進み、コンプライアンス意識の高いアドバイザーが参入しやすくなったこと。第三にトークン化技術により私募ファンドや債券など従来は富裕層限定だった資産クラスへの参入障壁が下がったことだ。
編集部の見方では、この流れはステーブルコイン発行体の市場集中を加速させる一方、一般保有者にとっては流動性向上という恩恵をもたらす可能性が高く、規制対応力のある発行体と非対応の発行体との格差が今後一層拡大するとみている。
【関連用語】ステーブルコイン=価格を法定通貨などに連動させた暗号資産/トークン化資産=実物資産をブロックチェーン上のデジタル権利として表現したもの/MiCA=EUの暗号資産市場規制法